人の命を預かるプログラミング

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昔、大学でロボット(大型)の制御を研究する研究室にいて、
自分の書いてるプログラムが簡単に人の命を奪いうる、
という、今思えば大変貴重な経験をしていました。

もちろん、ハードウェアの方にも防止装置は組み込まれている
わけですが、それは決して人間の命を守るためではなく、
ハードウェアの損壊を防ぐためであったりして、
結局は自分が今書いているプログラムが人の命を握っていることに
変わりは無かったりするのでした。

社会人になって実感しましたが、
納期に追われ、庶務に追われ、管理業務に追われる中で
十分安全なプログラムを書くということは、実に大変なことです。

人の命を預かっているという意識を持つのは当然ですが、
それだけでは不十分で、組織としてそういう体制になっていないと
いけないと思います。高信頼性組織とか言われますが。

シンドラーエレベータ社のプレスリリースからは、
そういう組織であるという匂いが全く感じられないのが
非常に気がかりです。


◆制御プログラムにミス=ドア開いたまま作動
 -エレベーター死亡事故でシンドラー社
http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=060616175741X908&genre=soc

◆「高信頼性組織(HRO)」というアプローチ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060609/240584/

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このページは、ばばたかが2006年6月16日 19:01に書いたブログ記事です。

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