『外交敗北』

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最近読んだ本。『外交敗北』

北朝鮮との外交について、小泉外交の功罪、振り子外交に翻弄され続けた
日本の外務省や議員、特に議員外交の異常性をわかりやすく解いた本で
とても面白かったです。

小泉政権の締めくくりに良いかな、と思って読んだのですが、
なかなかに名著でした。

日本の外交について、これまではマスコミもタブー視する部分が
あったんじゃないかと思われます。少なくとも、僕は最近まで
「日本の外交は下手くそだ」と言ったコメンテーターを
マスメディアで見たことがありませんでした。
外務大臣は、役人や政府が言いたいことをただ代弁するだけの
装置だと思っていました。

そんな日本の外交の異常性や、マスコミの外交オンチについて
この本では詳らかにしているのですが、
日本の外交についてマスコミが物を言うようになったのは、
思えば、あの小泉首相の訪朝がキッカケだったのではないでしょうか。

そういう意味で、あの訪朝で失ったものは大きかったけれども
得たものも大きかったんじゃないかな、と逆に思ったりします。

ぜひ次の首相には、北朝鮮の振り子外交に振り回されないで頂きたい
と思う次第であります。


-- 関連記事

◆共同通信、9月に平壌支局・日本の報道機関で初
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060825AT2M2402524082006.html
各地の銘酒、だけじゃないよね。

◆「北朝鮮、常に核実験可能」 韓国国情院長
http://www.asahi.com/special/nuclear/TKY200608280295.html
風向きに注意。ブラフの可能性もあるけれども。

◆ミツトヨ、営業担当に輸出規制を説明せず
http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY200608280349.html
核兵器開発部品の輸入ルートについても本の中で解説されてます。

■遠心分離機 - 日本原燃
http://tinyurl.com/rh82l
解説!ウラン濃縮の仕組み!

◆外務省、312人の増員と10カ所の在外公館新設要求
http://www.sankei.co.jp/news/060830/sei087.htm
無駄に増やさないっていうんなら賛成。
情報収集を任務とするような人を増やすっていうんなら大賛成。


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このページは、ばばたかが2006年8月30日 23:58に書いたブログ記事です。

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