義務感から見に行きました。
正直に言うと、ジブリだから崩れても見れるものになるだろうと
ちょっと期待してたりもしました。
甘かったです。
TOHOシネマズ川崎5番スクリーン。THXシアターでした。
実はTHXシアターは(たぶん)初めてで、
センタースポットから後ろ50cm、右50cmの好位置をゲット。
やっぱりTHXはいいですね。今回は音を楽しめました。
21時からのレイトショーで、客の入りは7割くらい。
満員御礼とかっていうCMが流れてるって?w
<注意:以下、ネタバレを含みます>
前半が「シュナの旅」だったのはまあ、良いとしてw
なんというか、スタジオジブリのアンチパターンを集めた、
っていう気がした。
おすぎがゲド戦記を評して「ゴミみたい」と言ったらしいが、
言いたいことは良くわかる。
中盤の、意味不明なパン、クローズアップの連続。
素人剥き出しのコマが、ジブリの美しい絵で描かれるのである。
なんというか、怒りを感じてしまった。
宮崎駿監督が一号試写を見た後、三日間コメントを出さなかった
理由が良くわかった。
声は……。
ジブリアニメのいつものこととはいえ……。
(新人)って付ければ許されると思っているのか?
ああ、菅原文太さんの声はすごく良かった。
声をあてたのは千と千尋の釜爺役以来? とにかく素晴らしかった。
あと、田中裕子さん。もののけ姫のエボシ役も良かったけど、
今回も良かった。安定感がありますよね。
香川照之さんの声も適役。良い演技だったと思います。
岡田准一は及第点。
とまあ、そうは言っても、演出とか映像とかに多少問題があっても
肝心のストーリーが良ければ見逃せるんですが。
肝心のストーリーが、ねえ。
原作を読んでないので思い入れとかはないんですが、
思い入れとかそういうレベルじゃなくて、ねえ。
意味がわかんない。
何を伝えたいのかわかんない。
そんなわけで、
菅原文太さんの声が良かった、
THXシアターが良かった、
2時間半ゆっくり休めた、
最後のアレンがテルーを呼んで乗るシーンはゾクッとした(良かった)、
ジブリにおけるデジタル作画率の現状が把握できた、
デジタル映像の新しい(実験的な)試みが2,3見れた、
ジブリには宮崎駿以外に画を構成できる人材がいないことがわかった、
ジブリにおける宮崎駿の教えの浸透率が意外と低い件、
といった点で、払った分の価値はギリギリありました。
お正月には金曜ロードショーで見れると思います。
-- 追記
僕が怒りを覚えたのが開始後1時間のところだったんですが、
宮崎駿が試写で席を立ったのも1時間後だったそうで、
ああ、とても納得しましたw
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