20年前に書かれた本ですが、今のレバノン情勢を考えるのに
良い本だと思います。
キリスト教やユダヤ教に親しんでいない僕ら日本人には、
イスラエルの人々が何を考えて戦争を起こしているのか
さっぱり良くわからないわけで、さらに米英が協力する理由も
さっぱり良くわからないわけです。
さらに言えば、なぜか僕らの世代は、戦後の中東について学ぶ時間を
ほとんど割かれてこなかったような気がします。
ユダヤ・キリスト教は、世界史における軸のひとつであるというのに。
さらにイスラエル問題は、ユダヤ・キリスト教の結束点だというのに。
そんなわけで、なんで詳しく教えられなかったのか、
僕らがなんとなくイスラエル寄りの考え方をしているのは何故なのか、
大きな戦争になるかもしれないってのに日本のマスコミが
全く騒がないのは何故なのか(これは別の理由がありそうだけど)
といった疑問を漠然と抱いていたのですが、
この本を読んで(ひとつの見方として)知ることができました。
20年前なので、レーガン大統領とか、ソ連の脅威とか出てきますが、
ブッシュ大統領とか、テロの脅威とかに読み替えれば
なんだか物凄くリアルです。
発展して考えると、現在の中東情勢をめぐる思惑とか、
イラク戦争の意味とか、いろいろ妄想できて楽しいです。
ちょっと脈略のないまとめ方をしているので読みにくいですが、
全体として筋の通った主張をしているので理解はできる本です。
# とはいえ、一国の首長たる人が、メシアだのハルマゲドンだの
# 本気で信じてるとは思えないし、本気で信じてたら、それはそれで
# キモい、と思うわけでありますw
## 余談ですが、イスラム教にも終末思想というのは
## 受け継がれてるそうで、キリスト教根本主義と
## イスラム教原理主義が手を組んで戦争(ごっこ)してる、
## なんてトンデモ陰謀説まであるらしいですw
-- 参考記事
◆米国民68%がイスラエルに同情、ヒズボラ6%
http://
コメントする
コメントしても反応がない場合は、気が付いてないだけですので、Twitterなどでつっついてください。