(日記の公開範囲を一時的に狭めております。)
神は細部に宿る、とは建築家ミース・ファン・デル・ローエが好んで口にした言葉で、
もともとはユダヤの教えからきているらしいのですが、
芸術に限った話ではなく、実に含むところの多い言葉であります。
仕事でもそうではないかと思うのです。
この2週間、僕は細部に神を宿らせようと、あれこれ悩んできました。
例の疑似個人情報サイトのトップページを飾る
「本日の疑似個人情報」の自動生成部分のことです。
■疑似個人情報、はじめました。(ごめんなさい、まだ限定公開中です)
http://www.start-ppd.jp/
個人情報で特定されるのは、あくまで人物の存在までで、
人物のディテールは、姿形、声、服装、趣味、癖、そして職業で明らかになってきます。
僕は、生々しいディテールを、疑似人物に宿したかった。
でも、満足の行くディテールを、9割方宿すことはできませんでした。
実に、神とは得難いものだなあ、と。
なにより、細部は果てしないものだなあ、と実感しました。
百里の道を行くものは九十里を半ばとす、とも言います。
残りの10里が、どれだけ重要で、どれだけ困難か。
成功する経営者と失敗する経営者の差は紙一重なのだそうです。
費用対効果で考えれば『些細な』細部を切るのは、ひとつの選択として
間違っていないとは思います。
品質を徹底的に追求するより、ある程度の返品率を覚悟した品質の方が儲かります。
一方で、細部のない会社もつまらないのも事実です。
世に広く名を知られた企業は、なにかしら神懸かったところがあったからじゃないか
と思うのです。任天堂伝説しかり、日本製品の品質伝説しかり。
神懸げる細部を選択する、
そして、追求できる細部の限界をうまいこと決める、
つまりは、神との折り合いを付ける、ということなんだと知った次第です。
# 僕は無神論者です。ここで言う神は、
# 常識の範疇を超えた所作に相対したときに沸き起こる機微、くらいの意味でしょうか。
# 平たく言えば、感動? ある意味、エモーションマネジメントとも言えましょうか。
## もうひとつの収穫は、日本の産業構造の実際を、労働者数から見ることができたこと。
## どんな産業にどのくらいの人がいるのか、
## 逆にいえば、日本ほどの経済を回すのに、どんな産業が必要で、どのくらいの規模で
## 人が付かなければいけないのか、の解のひとつ。
### 最高の収穫は、『家事サービス業(住込みのもの)』に従事している『男性』が、
### 64人もいたことですかね!!
###
### 執 事 っ て 実 在 す る ん だ っ !!
### 執 事 っ て 都 市 伝 説 じ ゃ な か っ た ん だ っ !!
### 執 事 っ て イ ギ リ ス だ け じ ゃ な い ん だ っ !!
###
### ちなみに、女性は2000人強。
#### ってことは、同じく都市伝説のロボットとかアンドロイドのメイドさん(以下妄想
-- 関連ニュース
◆日本文化は細部の徹底性(独紙「フランクフルター・アルゲマイネ」)
http://www.melma.com/backnumber_1142_3942622/