3日ばかり、回転の遅い脳みそをグルグル回して出た結論のまとめのメモ。
・文字の体系化
文字の発明だけでは不十分。ある程度のコミュニティで継続的に用いられることができる
くらいには体系化されている必要がある。
文字が体系化されると、それまで、発生しては失われていたテクノロジーが、人に依存せず
残るようになる。技術の積み重ねによる文明、を担保する。
さらに、文字が広く普及するようになると、人々の意識構造にも変化が現れる。とはいえ、
これはかなり後になってからだと思われる。
・テクノロジーの大量消費
典型的な例が戦争。冶金技術や、農耕技術を、いかんなく浪費することで、さらなる
進歩を引き起こした。
もう一つの例は建築。なんでまあ、昔の人は、巨大な石造りの構造物を好むのだろう。
・・・ま、現代人もあまり変わらないか。
・都市化と人口の急増
因果関係は逆かもしれない(文明が発達したから人口が増えた)。
一方で、都市化と人口の急増が、戦争の要因となって、文明の爆発の要因になるのも
確かなように思える。
これらの要因が、文明の誕生から爆発までの6000年間に起こらなかったのかは、
やはり分からず。
ゆっくり、徐々に積み重ねていったのかなあ。
前4000年から前500年も、あんまり急いでる感じもしない。
そういうことを言い出すと、中世ヨーロッパも、のんびりしていた感じ。
宇宙開発が一段落したら、また1000年くらいのんびりするのかな。
アシモフのファウンデーションみたいな。
-- 追記
思ったこと。ヒエラルキーの上の人たちが、神の意志を重視する姿勢から、
人の意志(つまりは自分自身の欲求)を重視する姿勢へと転換していったことで、
必要以上の戦争が起こり、技術の浪費が大きくなり、文明が発達したというのはどうか。
つまり、競争が文明を発達させる要因となる、と。
ルネサンス以降、ここ数百年の文明の爆発は、植民地主義、重商主義、帝国主義、
民主主義、覇権主義、自由主義、資本主義、新自由主義といった、
政治的経済的競争の結果だと言えるかもしれない。
興味深いのは、経済的な規模と、人口と、文明の発達度合いが、正の相関関係にある
ように見えることである。
さらに踏み込めば、競争を否定するような主義や思想は、総体的に否定されている
ようにも見える(結果的に、経済や文明の停滞を悪と見る向きに繋がる)。
新たに主義主張を展開するときは、競争を内包するように注意しなければならない。
当たり前の結論になってしまいましたが、背景が定まったような気がするので満足です。