ダイエット中に、「今日だけ特別」「今日は頑張ったからプリンを食べてもOK」などという「例外」を設けてはいけないのは、満足の閾値が上がってしまうからである。
つつましい食事の中に満足を見いだすのがダイエットの真髄である。例外的な食事で、高い水準で満足を覚えると、一時的にせよ、満足の閾値が上がる。自分にとってより良い環境を求め続ける生物としての反応であり、意図しない限り、閾値の上昇は自然に起こる。結果として、つつましい食事では満足できなくなり、食事以外の代償行動に走らない限り、ダイエットは破綻する。
満足の閾値という概念は、何もダイエットに限って適用されることではない。都市化は、人と人の交流を活発にすることで、羨望や嫉妬を起爆剤として満足の閾値を底上げし、社会全体の経済発展を加速させていると言える。逆に、満足の閾値を下限に固定することが「悟りを開く」ことだとも言える。
「満足の閾値」という言葉が我ながら気に入ったのでメモ。
コメントする
コメントしても反応がない場合は、気が付いてないだけですので、Twitterなどでつっついてください。