8/18ニュース斜読み－新型インフル致死率は0.5%

新型インフルの致死率は、WHOが初期に推計した0.4%を上回り、0.5%であるという推計が発表された。オランダ・ユトレヒト大学の西浦博研究員（理論疫学）らの研究による。

◆致死率０・５％...新型インフルは意外に強力
◆新型インフル：致死率０．５％　「アジアかぜ」並み

簡易検査で見過ごされた新型インフル患者は推計に含まれているのだろうか？　論文を読んでみないことには何とも言えない。

> 研究チームは日本の致死率について「０．５％を下回る見込み。持病のある人が適正に治療されていることや、抗インフルエンザ薬『タミフル』が多くの症例で投与されていることが影響し低めになるのではないか」と分析する。

日本では、現在のところ、数千人の症例に対して死者1人であって、0.1%を下回る。タミフルがあるうちは、確かに心配する必要はない。タミフルの備蓄量は、世界で2億2000万人分。そのうち、日本には約3400万人分の備蓄があり、十分な量に思えるが、人口比で考えると28%強である。感染率が25%を超えたあたりからタミフル不足が懸念され始めてくるだろうし、それに伴い、致死率も上昇してくる。

西浦博研究員の以前の研究では、新型インフルの感染率は78.6%に達するという推計もされている。タミフルが底をつく事態は容易に想像できる。そして、世界では、68億人×感染率78.6%×発症率33%（仮定）×致死率0.5%で、死者は890万人。

◆「最悪の事態」にも備え　新型インフルエンザで米厚生長官

日本でも、秋を待たずして感染拡大が起きているようだ。まだ余裕のある今のうちに、「タミフルが無く、自宅療養しなければならない事態」を想定し、消毒薬や食糧備蓄など備えを怠らないようにしたい。地震への備えにもなるしね。

◆障害者施設で「新型」集団感染、１人重症...千葉

今後も集団感染のニュースが連日報道される。新型インフルが山場を迎える前に、報道に対する関心がマヒしてしまうのが怖い。

◆ＧＤＰ、実質3.7％成長　４～６月年率、５四半期ぶりプラス
◆４～６月期ＧＤＰ、年率３・７％増...５四半期ぶり
◆ＧＤＰ、５期ぶりプラス成長　年率３．７％増、４～６月
◆ＧＤＰ成長率：年率換算３．７％増　５四半期ぶりプラス

◆景気「持ち直しに向かうと期待」、林経財相　４～６月ＧＤＰで

麻生首相が時間を稼いでまで待っていたニュースが。

◆日経平均大幅反落、終値328円安の１万268円

市場の反応は芳しくない、というか、すでに十分織り込み済みだったという。

◆ＮＹ株大幅続落、ダウ終値186ドル安の9135ドル

ずるずる。