野依良治先生ら6人のノーベル賞受賞者は、26日、鳩山首相と会談し、「事業仕分け」での科学技術予算削減の見直しを求めた。
◆ノーベル賞受賞者6人、首相に削減見直しを直談判
◆【事業仕分け】野依氏ら科学予算で要望 「参考にしたい」と首相
◆【事業仕分け】ノーベル賞学者を懐柔予定が猛批判 鳩山首相たじたじ
> 首相は会談後、記者団に「優れた方々の意見を参考にさせていただき、事業仕分けも重視しながら、科学技術という大変重要な知的財産を活用する方向を考えたい」と述べた。
翻訳すると、「言いたいことは分かった。事業仕分けの結果が全てであるが、科学技術を軽視しているわけではないので、既存の科学技術を活用する方向で考え、新規の科学技術の発達は考えないことにしたい」となる。「知的財産を活用」ってのはそういうことだよね。
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◆【事業仕分け】刷新会議事務局長が野依氏を「非科学的」と批判
「非科学的」!? と、言葉尻をとらえるのはとりあえず置いておいて。個人的に、両者の意見が理解できるので、両者の意見が交わることがないことも理解できる。
つまり、
仕分け側 「コストパフォーマンスが悪いから凍結する。そうしないと財政的に国が滅びる」
科学者側 「科学はコストパフォーマンスとか関係ない。投資である。投資しないと将来的に国が滅びる」
ってことなんだよね。両者ともに正しいとすると、日本は「詰んだ」ってことになるw
とはいえ、日本はまだ終わってないし、日本が立ち直る方法は、まだいくつか残ってる。とりあえず、100億200億の削減で一喜一憂してないで、アフガン支援・途上国支援・途上国の温室効果ガス削減支援・温室効果ガス90年比25%削減、その他ODA、などなどを止めるべきだ。それだけで十数兆円が浮く。なんで自国が滅びようって時に、外国を支援してなきゃいけないんだ?
事業仕分けにしろ何にしろ、諸問題の根源は、国家戦略が未だに立てられていないことにある。まず最初にやるべきことなのに、年末まで決まらないなんて。でもって、国家戦略もないのに、事業の要不要をコストパフォーマンスだけで決定するなんて。
> 「日本にとっては革命的と言える取り組み。予算決定の透明性を高め国民参加を進める方向は良いが、やり方は改善すべきだ」
確かに、オープンに議論されたからこそ、国民の理解が得られない科学関連予算でこういうことが起きたんだけど。そのこと自体は評価したい。今まで、クローズドに議論されてたから、滞りなく予算は付いたんだけど、それで懐が温かくなった人がいっぱいいたっていうのも、否定できないことなわけで。
ただ、国民参加というより、脚本を書いた財務省のシナリオ通りに踊らされてるっていうのが、なんとも。
◆【事業仕分け】「大学予算削減は国の弱体化につながる」国大協が緊急声明
◆国立大運営費に厳しい指摘 事業仕分け
スパコンが、建物や設備という「ハコモノ」がセットの科学「技術」予算だったこともあって、世論として不要論が広がるのは、ある面やむを得ないと思うところもあるんだけど、それ以外に、大学の運営費や研究者支援といった「科学」予算まで削減するのは、愚かしいにも程がある。科学というのは、知識を獲得したり、知見を得た人を育てるための投資である。そういう人材や知識が、次の技術となり、産業として発展していくのである。もちろん、数年前までの韓国みたいに、人材育成を放棄して、産業スパイ技術の模倣だけで大企業を維持していくという戦略もあるだろう。未だに人材育成に関しては、韓国は苦しんでいる。少なくとも俺は、そんな日本は嫌だ。
さらに加えていうなら、スパコンについて、別に富士通じゃなくても良いとか、俺、さんざん酷いことを言ってたけど、富士通、赤字でやってるんだってね。企業としてそれはどうなの、とは思うけれどもw それでも世界に水をあけられまいとする、それだけの覚悟だってことなんだろうね。だいたい、スパコン1000億円って言うけど、そこで新薬が2~3個作れればそれだけで1兆円のリターンですよ。とかそういう。だんだん何が言いたいのかわかんなくなってきた。
◆事業仕分け:名大学長「日本は死ぬ」...科学・学術予算削減
とある政権の事業仕分け<エターナルフォースブリザード>・・・・・・日本は死ぬ。
昨日指摘されてたGXロケットの資料に誤りがあった問題は、再検討ということになった。
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