北朝鮮との外交について、小泉外交の功罪、振り子外交に翻弄され続けた
日本の外務省や議員、特に議員外交の異常性をわかりやすく解いた本で
とても面白かったです。
小泉政権の締めくくりに良いかな、と思って読んだのですが、
なかなかに名著でした。
日本の外交について、これまではマスコミもタブー視する部分が
あったんじゃないかと思われます。少なくとも、僕は最近まで
「日本の外交は下手くそだ」と言ったコメンテーターを
マスメディアで見たことがありませんでした。
外務大臣は、役人や政府が言いたいことをただ代弁するだけの
装置だと思っていました。
そんな日本の外交の異常性や、マスコミの外交オンチについて
この本では詳らかにしているのですが、
日本の外交についてマスコミが物を言うようになったのは、
思えば、あの小泉首相の訪朝がキッカケだったのではないでしょうか。
そういう意味で、あの訪朝で失ったものは大きかったけれども
得たものも大きかったんじゃないかな、と逆に思ったりします。
ぜひ次の首相には、北朝鮮の振り子外交に振り回されないで頂きたい
と思う次第であります。
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