公開から2ヶ月が経ち、もうすっかり秋の気配が濃くなって、今更「サマー」ウォーズもないよね感が漂う中、ずっと見たいと思ってたこともあって見てきた。民主党の課題映画になったからではない・・・ちょっとあるw
全体的な感想としては、いろいろ言われているように、無茶な設定が確かに気になる。気になるけれども、ノリが良いのでそこは乗り越えられなくもない。CGや作画はさすが。美しい長野の田舎の風景が心に響く。仮想世界OZも、ちゃんとした世界観の元に描かれていて魅力的である。素晴らしい。デジタル上映じゃないのが残念。
メインテーマとなっている「みんなで力を合わせる」っていうのが、上手い具合に取り込まれていて、しかし非常に熱くて、泣ける。実際、涙が出そうになった。民主党議員が課題映画として見るのもうなずける。特に最後の方は、鳩山首相が好きそうな展開だろうなあと思う。「友愛」とは微妙に違うと思うのだけれどもw
-- 以下、若干ネタバレ
一番良かったなあと思うのが、主人公の健二君が、一人で何でも解決しようとしなかったこと。自分(と佳主馬くんと佐久間君とOZの管理者)で解決しようと思えば解決する方法は見つけられたかもしれないのに、陣内家の人々に協力を呼びかけたことが、作品の真のテーマである「独りで居ない」に通じていて、素晴らしい。おばあちゃんの言葉にもあったけどね。そのせいで、ヒロイズムからは随分離れてしまって、それが作品の評価の低さにも繋がってるんだろうけれども。
実際は、協力を呼びかけて、協力してもらえることなんてそんなにないんだけど、「独りで居ない」っていうのは、社会が社会であるための根幹の一柱であると思うのだ。その意味で、俺はサマーウォーズを高く評価している。
アメリカ軍への批判としても面白かったw インターネットやGPSが、もともとは米軍の技術だったという点を含めて。
-- 以上、ネタバレ
109シネマズ川崎1番シアターG14席。センターから1m弱左前方だったけど、音は定位。サマーウォーズは音響も良い。
気になったのは、劇場で咳をしている人が3人ほどいたこと。新型インフルではないと信じているけれども(3人のうち2人が中高生だったw)、咳が出るような症状の時には、ぜひ、家で安静にしていていただきたい。
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