NHKの映像から、Google Earthを使って、衝突場所を推定した。
(報道に供するため、NHKの映像から画像をお借りしました。問題があればご連絡ください。)
Google Earthで、NHKのカメラが設置されているポイントからの景色を作り、NHKの映像を合成し、火柱が映っているところにパス(縦の直線)を引く。
少なくとも、護衛艦「くらま」は右側航行義務を守っているということがわかる。
-- 追記
-- さらに追記
-- 報道の中立性に関するお詫び (2009/10/29 17:20)
上記の『少なくとも、護衛艦「くらま」は右側航行義務を守っているということがわかる。』という表現、および、kurama_fire_GoogleEarth_5.jpg中の『逸れた!?』という表現は、記事を掲載した時点では、著者ばばたかの個人的な意見でした。個人的な意見を、衝突位置を推定したという事実とともに記述したことは、報道の中立性の観点から不適切でありました。申し訳ございません。お詫びして、ここに明記いたします。
なお、護衛艦「くらま」が右側航行義務を守っていたこと、および、コンテナ船「カリナスター」が航路を逸れたことは、現在までの海上保安庁の調査で明らかになっています。
-- 答え合わせ (2010/1/28)
事故調査にあたっている運輸安全委員会から、2010年1月27日に、衝突時のレーダー画像が公開された。早速、衝突位置の推定が正しかったのかどうか、レーダー画像から検証してみた。
素晴らしい分析をありがとうございます。
どうみても無理な追い越しで対向車線にはみ出してますよね。
コメントありがとうございます。
追い越しではみ出したように見えますよね。結論を急ぐのは良くないとは思いますが・・・
無理な追い越しだったのか、衝突位置は推定通りの場所なのか、今後同じような事故を起こさないような航行管制のあり方はどういうものか、といった点について、キッチリ調査して欲しいところです。海上航行センターが全部悪い、と早々に結論付けて、他の様々なことをうやむやにするのだけは止めて欲しい・・・。
意見と状況を一緒にして提示すると
よくない気が・・・。
当時の潮流は「くらま」側から「韓国船」側へ10ノット
関門海峡のベテラン航行パイロットの話では、
「強い向かい潮流のために、舵を切ると効きすぎる場所」
韓国船は追い越しのために「とり舵」を切ったら、
それが効きすぎて、下関側に船首が向いてしまう
くらいになってしまい、そのまま対抗車線に
入ってしまった。
「くらま」は緊急減速のために全速後進をかけ、
船首にいた見張員に退避を命じたが、前へ押す
潮流が強いために止まれず。
潮流の影響がなかった場合や、関門海峡に慣れて
いる操舵手だったら、自船の航路を外れずに
無事に追い越せた。
海図に沿って航行してるワケで、
判断の妥当性(以下3点)を放置するのは良くない。
・海峡で抜きにかかる
・不慣れだけど抜きにかかる
・対向船舶を知らされていながら抜きにかかる
海峡で潮の流れが変化するのは船乗りの常識だし、
「不慣れ」が許されるのは子供かアマチュア。
noname さま
> 意見と状況を一緒にして提示すると
> よくない気が・・・。
報道における中立性の観点から、仰る通り、
『護衛艦「くらま」は右側航行義務を守っているということがわかる』
『(カリナスターが)逸れた!?』
との表現を、個人的な意見であることが分かるように掲載しなかったのは、不適切でした。
お詫びして訂正します。
はじめまして。
わかりやすい解説をありがとうございました。
なまえ さま
どういたしまして。そう言っていただけると嬉しいです。
コメントありがとうございました。
こう言っては失礼ですが、素人がここまで正確に推測出来ることを、日本の政府はもっと早く明らかにできなかったのでしょうか?
そもそも、監視所や、各船のレーダー、航法装置などに、GPSと連動した航路の記録があると思うのですが???
僕も、素人ながらコメントしました。
事実関係は今後明らかにされるでしょうが、
それ以上に、あの海峡で追い越しかけるなどはもっての外
ありえない話であると思われます。
1部速度を上げすぎの追突回避との情報もありますが
どちらにしても、根本的に今回はコンテナ船側に
問題があったのではないかと個人的には思います。
今後絡み合った情勢の中で、真実が明らかになり、
今後の事故防止にどれだけフィードバックされるのか
どうかもわかりませんが、事実確認以前に、
国も、報道も、自国の艦船が悪いというような風潮では、
たとえ民間船であっても、
洋上勤務者はたまったもんじゃないなと思いました。
私は普通の貨物船でしたが。