6/26ニュース斜読み－口蹄疫拡大止まる新たな発生7日間なし

日本で発売されるマンガ雑誌や単行本を掲載する海外のサイトは raw と呼ばれる。翻訳などの加工がされていない「生素材」という意味。彼ら（外国人が多い）は、海外から、日本のWinnyやShareやPerfectDarkといったP2Pファイル共有ソフトを使い、発売前の雑誌をスキャンしたものをダウンロードしている。で、ダウンロードしたのを自分のサイトに掲載しているわけだ。彼らのモチベーションも広告収入。

掲載された raw は、ファンサブと呼ばれる各国の翻訳者グループにダウンロードされ、即時、各国語に翻訳され、webやP2Pを通じて各国のファンに（日本での発売前に！）配信される。最近では、「ハヤテのごとく！」の作者である畑健二郎先生に、日本でも発売前の第250話について、おめでとうメッセージが海外からtwitterで寄せられて、畑先生が困惑してたりした。

ちなみに、翻訳された雑誌は scanlation と呼ばれる。scanning and translation の略。アニメの場合は ani-sub とか subbed(subtitled) anime とか呼ばれてる。

で。P2Pに流している一次放流者は誰なのか、って話になる。2つくらいソースがあって、ひとつは、印刷所の関係者ではないか、とも言われている。発売3日前に流出している携帯カメラで撮影されたと覚しきものがそれで、ファンサブグループは、これを使って文字の翻訳を開始する。もうひとつのソースは、流通段階の人か早売りを購入した人がスキャンした高画質のもので、raw屋が配布してるのはこれ。YouTubeに掲載してたのもこれがソースだと思う。だいたい、発売前日に流れてるようだ。ファンサブは、高画質の raw を加工して、書かれてる文字を自国語に書き換えて、放流してる。

というわけで、今回の少年みたいに人気を集める人を逮捕するのもいいけど、一次ソースを潰すのが先決であって、警察も「仕事してるよ」アピールもいいけど、根本を狙っていただきたい。

まさか、こういう実態を把握してない、ってことは、ないよね？

-- 追記
◆漫画の"スキャンレーション"サイトに法的措置も、日米出版社が連携

出版社はもちろん把握しているようだ。ただし、今回の対象はアメリカで、実効性は薄い。この動きをEU全域に広めたい。

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