9/15ニュース斜読み－リーマン破綻から1年。

ちょうど一年前の9月15日、リーマン・ブラザーズが破綻した。金融危機の流れを決定的にしたリーマン破綻。破綻前と後で、結局、何が変わったのだろうか。

◆自動車生産、雇用なき回復　リーマン破綻から１年
◆オバマ大統領「嵐やみ始めた」　リーマン破綻１年で演説
◆金融危機、再発防止へ規制強化　米大統領、国際協調訴え
◆米リーマンを救済しても金融危機は回避できなかった＝ＥＣＢ総裁
◆企業破たんに関する米政権の提案、明確でない＝地区連銀総裁
◆オバマ米大統領、年内の金融規制改革を要請

リーマンを救済しない理由を一年前の俺は訝しんでたけど、その後にAIGを救済したことで理由は（明らかにされてないけど）理解できたし、一年経って、リーマン破綻の意味も理解わかってきた。リーマン破綻は、やはり、あの時点でもまだ楽観視したがっていた金融市場の人たちに冷や水を浴びせるためだったのだと思う。金融危機の流れが決定的になったおかげで、世界はソフトランディングに向けて大きく動くことができた。

結局、リーマン破綻以上のインパクトは起こさず、各金融機関が保有しているCDSの評価総額もうやむやにされ、不良債権はアメリカ国民が将来に渡って負担することになった。アメリカ国民が、というか、一部は米国債の形で我々も負担しているし、一番多く負担しているのは中国である。それ以外にも、金融危機の煽りで不景気にもなってる。中国は、漢民族の歴史を考えると、単独覇権を狙いそうなもんなんだけど、1960年代から続く密かな親米戦略が未だに尾を引いてるみたいだよね。金融危機で、そんなことも明らかになった。

BRICsの動きも鮮明になった。世界経済に対する新興国の影響は重大であるとされたのは、まさにリーマン破綻後であって、世界の潮流が明確に変わった一年だったとも言える。日米英の衰退は避けられない。中国の発展に、日米の衰退は重しとなるけれども、それでも中国は発展する。そんな潮流が明確になった。

日本は、景気を持ち直すためにジャンジャンお金を投じて、なんとか持ち直したかなあ、と思ったら政権が交代しちゃった、という、ツッコミどころ満載の状況であって、今後の「捨て身のギャグ」に期待していきたい。

◆経団連会長、民主党の温暖化ガス削減目標「具体的な方法を」

いやまったくほんとに。排出枠を外国から買うとか言うけど、全部税金でまかなったりしたら、消費の重しどころじゃない事態になるのにね。

◆民主政権、太陽光など全量買い取りで低所得者への補助を検討

低所得者のくせに電気はかなり食ってる俺涙目。しょうがないじゃん、コンピュータ使う仕事なんだもん。これでも節電して、電気料金は昨年比25%減なんだぜ。

■「貸し剥がし倒産」の危機

議員が一気に減って政党助成金が157億円から53億円減らされる自民党。自民党にお金を貸してるりそな銀行が資金を引き揚げたら自民党が倒産するという話。一度、徹底的に解体してみたらいいんじゃないかなあ。世界の潮流の変化に対応するためにも。

◆欧米石油３社、豪で３兆円ＬＮＧ事業　３割を日本向けに
◆東ガス、豪ＬＮＧプロジェクトに340億円投資
◆大阪ガスが豪ＬＮＧ権益の１・２５％を取得　年間１８万７５００トン (9/10)
◆ペトロチャイナ、豪産ＬＮＧ供給で大型契約　約４兆円 (8/19)

オーストラリア北西のバロー島周辺のガス田が、ようやく始動した。日本からは東京ガス・大阪ガスが資本参加する。

ちなみに、天然ガスは石油よりも温室効果ガスの排出量が少ないと言われている。

◆チリ、地デジ日本方式を採用　４カ国目