11/15ニュース斜読み－オバマ大統領演説、アジア重視の姿勢

来日していたオバマ大統領は14日、アジア外交政策に関する演説を行い、日本や中国との二国間関係を強化し、アジアへの関与を一段と強めていく姿勢を表明した。

◆オバマ大統領演説、米国は「アジア・太平洋国家」
◆米大統領、アジア太平洋地域への関与強める方針を表明
◆オバマ大統領、都内でアジア政策について演説
◆オバマ米大統領のアジア外交政策演説〈全文〉
◆REMARKS BY PRESIDENT BARACK OBAMA

日本にとっては、何よりも、「拉致問題の解決なくして北朝鮮との関係正常化もない」と明言したことが大きい。ポッポ政権が拉致問題を放置している中で、我々の頼りはオバマ大統領ということになるｗ　なんだこの状況ｗ

世界経済という観点からは、「世界の市場たるアメリカ」を過去のものと断定し、「アジアこそアメリカの市場たるべし（それこそが世界経済の安定に繋がる）」と言ったことが大きい。前から言っていたことではあるんだけど。どこが重要かというと、ドルが基軸通貨たり得ていたのはアメリカが世界の市場だったからで、ドルを刷りに刷っても平気だったのはアメリカが貪欲に消費し続けていたからである。それを終えると言っているのだ。

もう一つ、アジア重視というこの演説は、APECで表明した日本の東アジア共同体構想への対抗策の布石でもあった。

なかなか重要な意味を含んだ演説なので、あとでじっくり読み込んでいきたい。鎌倉とか抹茶アイスとか、日本人の心を鷲掴みにする、上手い演説でもあった。憎いねｗ

◆オバマ大統領、天皇・皇后両陛下と昼食会
◆両陛下、オバマ大統領と昼食会

深々とお辞儀をするオバマ大統領の好感度が上がりまくり。憎いねｗ　任期が終わったら日本の首相になってくれｗ

◆「普天間」早期決着、強く迫ったオバマ大統領
◆普天間移設で首相、現行の「名護」こだわらず
◆普天間協議、首相「日米合意は前提でない」
◆普天間移設、現計画前提とせず＝作業グループで米大統領に異論－首相

普天間問題は、時間をかければかけるほど、日米双方の不利益になると思うんだけど、首相は何を狙って先送りしているんだろう？　何を求めてるのかハッキリしない。

◆オバマ大統領、滞在23時間　ＡＰＥＣ理由に出発繰り上げ

そして舞台はAPECへ。

◆ＡＰＥＣ首脳会議が開幕　域内の経済統合など議論
◆ＡＰＥＣ：首脳会議開幕　自由貿易圏検討で一致
◆ＡＰＥＣ首脳宣言、温室ガス数値目標見送りへ
◆ＡＰＥＣ首脳会議始まる　米、ＴＰＰへの参加明言　米国はずしに"待った"

アメリカを含めない日本の東アジア共同体構想に対して、アジアとの共生を示した午前の演説に加え、環太平洋パートナーシップ協定（TPP）への参加を表明することで、きっちりと潰しにかかった。さすがｗ

東アジア共同体構想と、環太平洋パートナーシップ協定（TPP）は、必ずしも相克しないんだけど、ポッポ首相はちゃんとそれに気が付いてるのかなあ。

温室効果ガス削減目標は、またもスルーされたｗ