11/4ニュース斜読み－日本の財政赤字G20で突出 2014年にはGDP比245%

IMF（国際通貨基金）が3日に発表した財政見通しによると、2014年の日本の債務残高はGDP比で245.6％と予測されることが明らかとなった。G20で最も高い。

◆ＩＭＦ「日本の財政赤字悪化」　09年ＧＤＰ比10.5％を予測
◆突出、日本の財政悪化...ＩＭＦ見通し

■IMF World Economic Outlook (WEO) - Sustaining the Recovery, October 2009
「日本政府には金融資産があるから大丈夫」などという議論を未だに見かけるが、債務残高から金融資産を引いた純債務残高（Net debt）も、2014年にはGDP比143.5%に達する。乱暴に言えば、日本国民全員が1年半無給で働かないと返済できない、ということである。また「日本の純債務残高は、他の主要国並だから大丈夫」なんてことが去年くらいまで言われていたけど、それも一昨年までのこと。2014年には、あのイタリアを、 あのイタリアを抜いて、主要国でぶっちぎりのトップに躍り出る。

「日本国民には千兆円を超える金融資産があるので大丈夫」なんていう議論もあるけど、「国が破綻しそうなのであなたの預貯金を徴収します」とか言われて平気なのだろうか。もちろん、預貯金を徴収するってことはなくて、普通は課税額を増やす方向で来るだろうけど。さらに言うと、日本国民の金融資産のうち、預貯金の多くは、銀行などを通じて、すでに日本国債に変わっている。また、日本が破綻しそうだという話になると、金融資産はどんどん国外に流出するし、日本国債の価値が下がるので、全体として額が目減りする。当てにするなんてとんでもない。

そんなわけで、純債務残高がGDP比100%を超えたことが明らかになる来年くらいから、日本の債務不履行が囁かれるようになって、日本の財政は、ますます苦しいことになるだろうと思われる。税収の落ち込みも続くだろうし、自治体の破綻が相次いだりするとなおさら。近い将来、増税に次ぐ増税か、はたまたサックリと債務不履行を宣言する日がやってくるかもしれない。

起きて欲しくない破綻の最短ケースとしては、現在、時間をかけてゆっくりと、ものすごく順調にソフトランディングしているアメリカドルが、なんかの事件でハードランディングしちゃったりするケースがある。「日本もヤバイ」的な市場心理が働いて、うっかり日本も着陸しちゃう状況に追い込まれるかもしれない。市場を動きまわってるのが気分屋のお金であることを忘れてはならない。

-- 追記

じゃあどうすればいいか、っていう話を忘れてたので。何度も書いているように、世界の需要供給バランスがどう変化していくか見定めた上で、日本がその需要のどの部分をどのくらい占められるのか・占めていきたいのかを国家戦略として策定し、突き進むべきである。つまり、GDPを伸ばすしかない。その他にも、年代別資産の偏りを是正する（＝お金持ちの高齢者にお金を使っていただく）だとか、引退年齢を引き上げる（＝高齢者でも働けるような産業を創出する）だとか、サービス業の生産性を上げるだとか、やるべきことはいっぱいある。

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◆１２１橋が崩落寸前、国交省調査　財政難で補修進まず

コンクリート舗装するお金がないから砂利道に戻されたアメリカの道路の例を思い出した。道路と違って、橋は補修しないと死者が出るからね。

◆給与16カ月連続減　日本、賃金より雇用が際立つ

ワークシェアが広がってるということで、むしろ評価すべきではないだろうか。とはいえ、IMFの予測では、日本の失業率は再び悪化し、2010年中に6.1%に達する。

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◆Ｇ20財務相会議、不均衡是正の枠組み議論　温暖化対策も焦点

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北「10万トン寄越せ。前の大統領は数十万トンくれてたぞ」
韓国「1万トンで十分だろｊｋ」
北「なん・・・だと・・・？」

国民の口に入らないなら、どれだけ送っても「人道支援」にはならないんだけどね。

◆北朝鮮が核燃料棒の再処理完了　プルトニウム抽出と
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