ちょうど3年前、2008年6月に開始したニュース斜め読みのコーナーですが、本日2011/5/31更新分をもって、一時、更新を停止します。毎日の更新を楽しみしてくださっているみなさまには、申し訳ございません。
更新停止の理由は、単純に、忙しくなったからです。
3年間、お休みした1日を除いて、毎日、更新を続けたのは、ニュースのロギングという行為に2つの意味があると思ったからでした。
ひとつは、ニュースの連続性の検証です。(紙の)新聞という媒体は、日々の消費に特化しているため、時系列的にニュースを追いかけることが困難です。一方で、インターネットの新聞においても、数ヶ月経過した記事を新聞社は削除していっています。比較的古い記事を残していた産経新聞も、先日のリニューアルで、過去の記事のほぼ全てをリンク切れという形で削除しました。記事のタイトルだけでもロギングすることで、過去のその日に何があったのか追跡できるようになります。それは、とても貴重なことだと思うのです。
もうひとつは、横並びのメディアからわずかに漏れた事実の欠片を見つけることの重要性です。日本のマスメディアは横並びだと批判されます。実際、その通りです。各紙の記事に書かれている文章の8割は、他の新聞にも書かれている内容です。だから、どの新聞を取っても同じだ、というのが旧来の意見でした。しかし、本当に重要なのは、残りの2割を拾い集めていくことなのです。各紙の記者が何を見聞きし何を思ったのか、記事の裏にある「本当」が垣間見えるのは、その2割なのです。そしてそれは、紙の新聞の時代には(お金がかかるので)できないことでした。我々は、より真実に近付ける時代を生きている、というのをお伝えしたかった。
それも、今日でいったんお休みです。
3年間も、膨大なニュースに埋まっていると、なんとなく見えてくることがたくさんあります。世界の潮流、覇権の行方、親米・反米構造の相互依存っぷり(依存症と呼んで差し支えないくらい息ピッタリの「仲の悪さ」)、親米と呼ばれてる国々が実は足を引っ張り合ってること、反米と呼ばれてる国々も実は対立をたくさん抱えていること、世界を裏から操ってる気になってる人達がいること、でも、そんな人達でも予想できない唐突な出来事が起きて慌てたりしていること、世界には世界を揺るがすような突飛な出来事を起こしうる土壌があること。
何もかもが興味深く、一方で、何もかもが刹那的で、ゆく河の流れの如しです。少しでも、この感覚を共有できていたら幸いです。
3年間のご愛顧、まことにありがとうございました。僕が生きていられるのはみなさんのおかげです。これからも RinGoon POP!! をよろしくお願いいたします。格安自作PCのコーナーや、WQHD向け&NGP改めPS VITA向け壁紙コーナーなど、他のコンテンツは更新を続けていきます。